管理能力の大切さ 6
工程管理、さらには工場運営と、仕掛りとの関係を調べてみましょう。
仕掛りの多い工場は運営がうまくいかないということは、古くから工場診断のベテランによって、しばしばいわれてきたことですが、その根拠はあまりはっきりしていません。
これについて前から述べられていることは、仕掛りが多いと資金が寝て金利がかさむことで、また近頃になって置き場所が余分にいるということも付け加えられています。
このくらいのことでは現場関係者にはぴんときません。
買ってしまって倉庫に入っている材料を、現場に投入することは、仕掛りを増やすことにはなりますが、金利を余分にかけることになるとは感じられないからです。
手待ちを嫌う考え方から、どんどん出庫してしまうことになってしまうのが普通なのです。
このように、仕掛りを増やすと、やりくりができ、それによって手待ちを減らすことはできますが、やりくりによって大きな損が生じます。
手待ちが減れば稼働率が上がって行きますが、そのためには、仕掛りを増やしていかなければなりません。
仕掛りが増えていくと、やりくりの無駄が増えていきます。
そこで、細い実線の稼働率から無駄手間を差し引かなければならなくなり、その結果として、真の能率は下がることになります。
そこで、手待ちを減らすことばかり考えてみても仕方がないことがわかります。